IDECグループのコーネット(愛知県一宮市、武仲清貴代表取締役社長)は9月20日で社名を「IDECファクトリーソリューションズ」に変更した。これに合わせて同日、一宮市に「協調安全ロボットテクニカルセンター」を開設、完成披露会を開いた。
コーネットは、システム製品の設計、受託生産などを行っている。今回、IDECグループにおける、ものづくりの生産性・安全性向上を提案する企業としての位置づけを明確にするため、商号を変更した。今年7月に、産業用協働ロボットのレンタル事業を開始、安全に強みを持つロボットシステムインテグレータとしての取り組みを強化するため、「協調安全ロボットテクニカルセンター」を開設した。
センターの展示ホールでは、ユニバーサルロボット(デンマーク)、ファナックの協働ロボットと、三菱電機の産業用ロボットを使用した安全柵なしのシステムが設置され、各メーカーの協働ロボットを体験し、比較できる。
レンタルラボでは、顧客の作業工程において、協働ロボットの導入が可能かどうかを、実際に材料を持参してもらうことで検証できる。
その他、IDECグループの安全への取り組み紹介、安全機器の展示コーナーなどで構成。
完成披露会では、IDEC舩木俊之代表取締役会長兼社長が「センター開設により、人とロボットの協調を提案して少子化による人手不足問題などに対応、ロボットメーカーとの技術融合で中小企業などの生産性、安全性の向上も目指す」と方針を述べ、ロボットシステムなどが実演された。
IDECファクトリーソリューションズでは、「ロボットの安全性を優先させたシステムインテグレータとしての特徴を生かし、食品加工業界などを対象に販売を強化」(武仲清貴社長)することで、協働ロボットシステムの売り上げを2020年には約10億円まで伸ばす計画。
センターの所在地は、愛知県一宮市中島通1-10-1。