河村電器産業(愛知県瀬戸市、水野一隆取締役社長)は、最新の配電技術や製品を集めた展示会「次世代配電EXPO」を、15、16の両日、東京・渋谷駅前の渋谷ヒカリエホールで開催、約1550人が来場した。
「電気をより賢く、より安全に」をテーマに、今後の配電事業の活性化を目的に、業界の関連企業17社も出展協力して開いた同展は、個別の配電製品を組み合わせたソリューションとして大きく六つ(住宅、社会インフラ、店舗・オフィス、データセンター、建築・施工、技術研究)のゾーンで展示。
「住宅ゾーン」では、住宅における災害時の感震ブレーカ作動、非常電源切り替えのデモンストレーションを、「店舗・オフィスゾーン」では、空調の自動制御、高圧契約、電子ブレーカの設置など電気料金を下げるソリューション、トラッキング火災を未然に防ぐ、世界初の「あんしんコンセント」の展示を行った。
「技術研究ゾーン」では、太陽光を活用して電源の無い場所に明かりをともす独立型電源ソリューション、「はやぶさ」の電力制御技術の一般生活への応用などを紹介した。
また、会場では17件の特別講演、およびセミナーも併催された。会場では1919年の創業以来、100年近い同社の「配電機器」に携わってきたものづくりの一端を示す展示も行われ、未来社会に取り組み姿勢をアピールした。