伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、ロボットの企業利用を研究する検証設備「RoBo-LAB(ロボラボ)」を開設し、ロボットの導入を検討している企業に向けた検証サービスを開始する。
使用場面に応じた各種ロボットのデモンストレーションや機能の確認、ロボットアプリケーションの開発を行う。ソフトバンクロボティクスの「Pepper」と「NAO」、ヴイストンの「Sota」に対応し、小売業界を中心に2016年度に10件の提供を目指す。
ロボラボは、マルチベンダー環境でのシステム検証ができる総合検証センター内に開設。人型や対話型のロボット利用を具体的に検討している企業向けに、ロボット導入の企画検討の支援から各種ロボットのデモンストレーション、ロボットアプリケーションの開発まで、利用場面に応じた実証実験をトータルでサポートする。
例えば、店舗向けには人感センサーやニュースサービス、宿泊施設では観光案内サービスとの連携など、既に用意されたテンプレートを活用した検証が可能となっている。
企業が一般的に使用するIT製品から最新の機器まで幅広く常備し、検証をサポート。サーバやストレージ等の設備を使用した総合的な検証ができ、企業データに基づいたカスタマーごとの対応を目的とした、顧客管理や店舗管理などの既存のシステムとの連携について実現可能な範囲や効果などを確かめることができる。
またロボットの本格的な普及を見込んで、各種のロボットとセンサーやWebサービスを連携するロボット管理プラットフォームを開発。複数の種類のロボットを統一的で直観的な画面から動かすことができ、ロボラボ内での検証やトレーニングを通して現場に応じたロボットの操作や管理が体験できる。