十和田電機(神奈川県厚木市、眞田泰造代表取締役社長)は、超小型・軽量のCNC加工装置「TWD-miniX」の販売を開始した。
新製品は、6畳ぐらいの事務所でも設置できるようにコンパクト設計にするとともに、電源もAC100Vを使用できることから一般家庭のコンセントに接続しても稼働可能なのが大きな特徴。
テーブルの大きさは200×150ミリで、テーブルの移動量はX軸(左右)160ミリ、Y軸(前後)120ミリ、Z軸(上下)150ミリを確保し、送り速度(早送り)は各3000ミリメートル/分となっている。
さらに、ツールの脱着も電動式を採用することで、空圧式など他の方式に比べ周囲環境に配慮した設計としている。
また、本体色も斬新なピンク色を基調にしており、事務所などに設置しても周囲環境と調和する工夫したデザインとなっている。
外型サイズは幅900×奥行き700×高さ1750ミリで、重量は250キログラムと、一般的なドア1枚のスペースがあれば搬入・搬出が容易にでき、重量による設置場所の制約にも対応できる。
眞田社長は「3次元ソフト加工室の加工実習用にと開発した。6畳ぐらいの広さがあれば6台設置でき、オフィスや家庭でも作業できる」と語っている。
同社は、省力化のコンサルタントとして、マシニングセンターやNC装置の保守・改造・交換などで40年余の実績を有するが、これまでの技術蓄積を生かしながら、コンパクトで場所を選ばず使える装置の第1弾として開発したもの。今後第2弾、第3弾の製品開発も予定している。