安川電機はクラウドを活用したサービスとして、9月20日から産業用汎用インバータGA700シリーズを対象とした「YASKAWA Drive Cloud」のサービスを新たに開始した。
サービスの概要は、顧客が使用しているインバータをお客さま専用ページに登録することで、設備情報をインバータごとに記録できるため保守・管理に役立ち、さらにそれぞれのインバータのパラメータ調整結果や駆動するモータのデータをそこにバックアップしておけば、トラブル発生時や製品置き換え時の復旧が容易になる。
インバータをクラウド接続しており、スマートフォン用アプリケーション「DriveWizardMobile」と連携することで、顧客のインバータの製品情報に素早くアクセスでき、調整時間の短縮が可能。
さらに、利用しているスマートフォンからインバータのパラメータ編集、運転操作、モニタ情報のリアルタイムな閲覧もできる。
産業用汎用インバータは市場ニーズを反映し、多様なモータを最適に駆動するための高性能化や多機能化が進んでいる。
一方で機能の多さから、調整や設定が複雑という課題があったが、スマートフォンやクラウドサービスを活用することで、インバータユーザーにさらに使いやすさを提供するのが狙い。
同社は、2014年7月からACサーボドライブ∑-7(シグマ・セブン)シリーズおよびマシンコントローラMP3000シリーズを対象とした「MechatroCloud」、15年10月から産業用ロボットを対象とした「MOTOMAN-Cloud」を提供しており、今回インバータでもクラウドサービスを開始したもの。