日本電気制御機器工業会(NECA、曽禰寛純会長)は3日、「NECA経営セミナー2016」を、東京・芝公園のAP浜松町で開催し、約70人が参加した。
冒頭、曽禰会長が「このセミナーも11回目の開催となる。今回も興味のあるテーマで2人の講師にお呼びしている。今後の経営の参考にしていただきたい」とあいさつした。
最初に、東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター吉川良三特任研究員が「ものづくりにおける戦後レジームからの脱却」と題し講演した。吉川氏は、日立、日本鋼管、サムスンの勤務を通じての体験から「日本を取り巻く産業構造は完全に変わった。IoTで新しいビジネスの手がかりを見つけることが重要だ」として、「従来の衣食住(居)から新しい医職住(民)の視点が必要である」ことを強調した。
続いて、作家でコメンテーターの江上剛氏が「起死回生-時代を生き抜く経営力」と題し講演した。江上氏は企業の盛衰、商品の変化などの動きから「コミュニケーション力」の重要性を説いた。