ソリッドワークス・ジャパン(東京都品川区、鍛治屋清二社長)は、11月1日からSOLIDWORKS2017を発売する。同製品は「OPENNESS」をテーマとし、他社の3DCADで作ったデータも編集できる新機能「3Dインターコネクト」、ビューア機能の強化など、より幅広い層で使いやすくなっている。
SOLIDWORKSは日本の3DCAD市場で39%とトップシェアを誇る。今年度も順調に推移しており、「2016年第2四半期では前年比2桁増と順調で、年度全体でも10%伸びが期待できる」(鍛治屋社長)。製造業のデジタル化の進展にともない、企業内や取引先との間で同じCADをそろえて効率化するケースが増えてきており、新製品ではそんなCAD移行時の負担を減らす機能を強化した。
新機能の3Dインターコネクトは、他社のCAD、PTC PRO/E、CREO、AUTODESK INVENTOR、SIEMENS Solid Edge、NXで作ったデータも、SOLIDWORKSのデータと同様に編集が可能。またビューアである「SOLIDOWORKS eDrawings2017」も機能強化し、CATIAやAUTODESK INVENTORなど開けるデータの種類を増やした。
このほか電気図面を作る電気CAD機能を2017年春に公開予定。SOLIDWORKSで電気設計が可能になる。また解析・シミュレーション機能の強化、CADデータから本物そっくりのグラフィックやアニメーションを作ることができるSOLIDOWORKS Visualizeなど機能強化を行っている。
鍛治屋社長は「ソリッドワークスは世界で最も浸透している3DCADで、ダッソー・システムズの総収入の20%を担う重要なブランドだ。機械設計だけでなく、生産技術や設備担当、金型設計・加工などユーザー層が広がっている。国内では自動車関係が増え、自動車設計の3DCADと言えばCATIAのイメージが強いが、部品メーカーでもSOLIDWORKSが増えてきている」と話している。