RRI スマートものづくり応援ツール 中小企業向け発表

IoT化の第一歩を踏み出す

第4次産業革命の大きな課題の一つに中小企業のIoT化がある。いまだIT活用もままならない中小企業にとって悩ましいところだが、IoT化は避けて通れない道。そんななか日本のIoT化を推し進めるロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)は、中小企業に適したIoTツール「スマートものづくり応援ツール」を発表した。

低コスト106製品を選出

今回発表されたツールは全部で106製品。いずれも低コストで、大規模なシステムや専門的な知識がいらず、手軽に導入できるツールばかり。中小製造業の経営者らが応募案件から内容を吟味して選出した。
ツールはアプリケーションごとに、A・電力等の省エネ、B・故障予知・設備診断、C・稼働監視・遠隔稼働監視(自社製品の稼働データも含む)、D・現場等の見える化全般、E・IoT導入お試し・IoT製品試作、F・精算業務の効率化、G・簡易システム開発、H・従業員の作業補助・ミス防止、I・事務等の管理効率化、J・その他の10種類に分かれている。
選考委員となった中小企業の経営者らは「無名でも面白いアイデアツールも多く、知らないことがまだまだたくさんあると感じた。全体的にはやっぱりまだまだ高価で、中小企業にとってはまだハードルが高い印象。中小企業が共感できるツールは、やはり現場改善から生まれる」(錦正工業・永森久之社長)、「試してみたいものがいくつかあったが、現時点で中小企業がすぐ使えるかどうかという点では疑問符がつくものが多かった。中小企業側の潜在ニーズと、ツール提供者側の技術シーズの出会いの場がつくれたら、一気にコトが進むのではないかと思った」(今野製作所・今野浩好社長)、「中小企業のことがわかっていないベンダーが多いようだ。価格が高かったら使えないし、特定業界向けは高価なものになりがち。汎用的なものをうまく使いこなしたい。
最近、無料のクラウドサービスも増えてきた。最新技術を駆使して中小企業のニーズに応えられるツールが待ち望まれている」(武州工業・林英夫社長)と話している。

スマートものづくり応援ツールの一覧は左記から(RRIホームページ内)
https://www.jmfrri.gr.jp/content/files/Open/2016/20160928_Iot-Tools-Result/IoT-TooL-List.pdf

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