計測展2016OSAKA 11月9日(火)〜11日(金)グランキューブ大阪で開催 ものづくりを支える計測・制御の総合展

「未来に、鼓動する。」テーマに

未来のものづくり社会を支える計測・制御技術の総合展「計測展 2016 OSAKA」(主催=日本電気計測器工業会、JEMIMA)が、11月9〜11日までの3日間、グランキューブ大阪で開催される。開場時間は午前10時〜午後5時。入場料は1000円(事前登録者、招待状持参者、学生は無料)。

IoTなど最新動向探る

産業オートメーション、セキュリティ、エネルギー効率、環境モニタリング、交通・ロジスティクス、情報通信など、ビッグデータ時代を迎えて物理現象を数値データに変換する計測・制御技術の役割はますます重要になっている。こうした中で開催される計測展 2016 OSAKAのPRメッセージは「未来に、鼓動する。」。社会、産業の発展を支えている計測と制御技術、更に情報技術が加わることで未来のものづくり社会へ向けて大きく変わっていく胸の高鳴りをメッセージに込めている。
これまでのように情報通信端末だけでなく、あらゆるモノに通信機能を持たせるIoT(モノのインターネット)の実現が進められている。あらゆるモノがインターネットに接続され、相互に通信することが可能になり、モノのレベルで遠隔計測や自動制御が行われるようになる。それにより、たとえば渋滞情報をリアルタイムで集約・フィードバックし、渋滞解消を図る交通インフラ、工場や家庭のデマンド監視、及びエネルギーマネジメント、部品の状態を検知して故障状況や交換の要否をメーカーが把握する。リモートメンテナンスやセーフティなどの革新が、あらゆる産業や社会インフラで実現が目指されている。

計測展 2016 OSAKAには、産業や社会インフラを支える最新の計測・制御技術が集結する。

出展者数と小間数は49社・団体133小間となっており、関西では最大級の計測制御展。

出展製品は、電気測定器、FA用計測制御機器、PA用計測制御機器、指示計器、電力需給計器、電子応用計測器、環境計測器、放射線計測器、存在検知センサ、FAインテリジェントセンサ、表示監視機器、アクチュエータ、プログラマブルコントローラ、FAシステム機器、電源機器、グラフィック表示器、計測・制御ソフトウェア/ソリューション、省エネ・新エネ関連機器/ソリューション、安全制御機器/ソリューション、監視・保全システム、情報伝達装置・周辺装置など。

今回の計測展 2016 OSAKAでは、未来のものづくり社会において解決すべき5つの課題を取り上げ、JEMIMAの視点から解決の道を探る
主なポイントは、①プロダクト・ライフサイクルマネージメント〜IoTで変わる産業構造〜②企業・組織の連携による新たな生産〜マスカスタマイゼーション〜③自動化技術〜製造現場の人財不足を補う〜④IoT時代の測定器〜データの信頼性確保〜⑤サイバーセキュリティと安全〜複雑化する設備・システムをどう守るか〜で、実感、体験できるセミナー・展示・ステージなどを基軸に多種多様なコンテンツ訴求する。
このうち、主催者企画では、IoT時代の幕開けを取り上げた前回の計測展 2014 OSAKAからの潮流を具体化すべく、ITサプライヤとの連携による、ソリューションとを創造するとともに「IoT時代のものづくり社会」を支える計測・制御の重要性と、「IoT時代の企業成長を支える人財育成」について情報発信する。
世界の動向、日本の産業政策、未来のものづくりや生産システムのイメージを展示会・セミナーを通じて、出会いとつながりの場を提供する。
展示会場3F中央の「JEMIMAステージ」では計測展を10倍楽しくする情報発信基地として、展示ブースの見どころ、セミナーの聴きどころを紹介。さらに、第4次産業革命を牽引する欧米の動き、それに対する日本の政策動向、先進企業の取り組みなど、計測展でしか得ることのできないIoTの最新トピックスを分かりやすく解説する。

基調講演は「関西経済の展望」 多様なコンテンツで体感

講演・セミナーも多数企画されている。

基調講演は9日に、「関西経済の展望について〜第4次産業革命をリードする日本の戦略〜」(仮題)と題し、近畿経済産業局長池森啓雄氏が講師で、第4次産業革命とも呼ぶべきIoT、ビックデータ、ロボット、人工知能(AI)等による技術革新は、我が国産業にどのようなインパクトを与えているのか、社会の変革と産業構造の転換を見据えた我が国の成長戦略と、関西経済の活性化に向けた様々な取組状況や方向性について紹介する。
同じく10日には、「IoT経営環境の日本企業をどう方向付けるか」と題し、東京大学政策ビジョン研究センターシニアリサーチャー小川紘一氏が基調講演した後、「IoT時代に必須となるオープン&クローズとCPSの戦略思想とは」の特別セッションが小川氏ファシリテータとなって行う。
ここでは、世界のインダストリーは100年に一度ともいうべき転換期に立った中で、IoT時代を象徴するCPSの考え方とデータによる価値形成のメカニズムに焦点を当てて内外の情勢をレビューし、日本のものづくりをどの方向へ変革させて、どのようなメカニズムで企業収益や国の持続的成長に結び付けるべきかを、オープン&クローズの戦略思想を起点に提言する。
特別講演は、9日が「安全とセキュリティの統合と認証〜計測・制御への影響〜」でシーエーブイテクノロジーズ代表取締役社長、国立研究開発法人産業技術総合研究所情報技術研究部門招聘研究員田口研治氏、「顧客とともに進めるSAPのIoT/Industry4.0への取り組み」で、SAPジャパン インダストリークラウド事業統括本部ストラテジックエンゲージメントアーキテクト寺田充宏氏が、10日が「クラウドとIoT/AIでビジネスを加速する!〜Amazon Web Servicesが提供するIoT/AIソリューションと活用事例〜」で、アマゾンウェブサービスジャパン事業開発本部Mobile&IoT事業開発マネージャー榎並利晃氏が、11日が「スマート社会のパワーエレクトロニクス」で、首都大学東京理工学研究科教授清水敏久氏がそれぞれ行う。
さらに、9日には招待講演として、「自動運転によるサステイナブルな交通システム」で、東京大学生産技術研究所教授 千葉実験所長次世代モビリティ研究センター長須田義大氏が、11日には計測自動制御学会講演として「自動運転・ドローン・農業ロボットにおける計測と制御」で、立命館大学理工学部電気電子工学科教授深尾隆則氏がそれぞれ行う。

そのほか、近畿経済産業局と連携した企画として、9日にグローバルな交流会、11日に計測IoTビジネス新発想ワークショップが企画されている。そのほか、人財戦略パネルディスカッション、JEMIMA委員会セミナー、テクニカルセミナー、スポンサードセッションなども実施される。

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