ケーメックス(東京都千代田区、亀田茂子代表取締役)は、11月1日からスイス・CONTRINEX(コントリネックス)社の自動車業界向け近接センサ「700シリーズ」全147機種を発売した。
新製品はワークの衝突に強い一体成型のフルステンレス製で、長距離検出を実現。例えばM18シールドタイプで10ミリと、一般品と比べ2倍以上の検出距離能力がある。また、保護等級構造はIP68+IP69Kを実現し、水や油等の環境にも強い。独自の検出原理により、アルミなどの非磁性体検出の場合でも鉄と同距離検出を実現、スパッタに強い耐溶接磁界タイプや、+85℃まで耐えられる食品機械、海水アプリケーション用も用意。ECOLABの薬液洗浄試験にも合格し、ケーブルも耐薬品性に優れたTPE-Sを用いている。
自動車の加工工程において、生産設備に設置された近接センサの破損要因は8割がワークとセンサの衝突による機械的ダメージと言われており、長距離検出と堅牢性を両立した同製品の活用で、ダウンタイムやメンテナンス工数の削減が期待される。サイズはM8、M12、M18、M30、取り付けタイプはシールド、非シールドを用意している。価格はオープン。