機械安全の貢献者を表彰する「第2回向殿安全賞」(主管=セーフティグローバル推進機構)の表彰式が、東京・目黒雅叙園で2日行われ、1団体と7人に表彰状と記念品が授与された。同賞は、日本のものづくり産業の安全、進歩・普及に貢献した明治大学向殿政男名誉教授の業績をたたえ、昨年設けられた。
今回は団体(企業)の部「功績賞」に「仕組みと人に着眼した、全従業員参画の機械安全の推進」で、ダイキン工業淀川製作所が、また個人の部「特別功労賞」で「世界的な機械安全技術の確立と普及」でドイツ災害保険組合付属研究所のディートマールライナート教授、「経営者賞」で「機械ユーザー企業におけるグローバル機械安全の推進」で旭硝子石村和彦代表取締役会長、「功労賞」は、「日本の機械安全の基礎づくりとその普及」で元中央労働災害防止協会の粂川壮一氏、「機械安全技術及び安全規格に基づく機械安全の普及」で労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所梅崎重夫氏、「機械安全を支える安全制御技術の開発と普及及び人材育成」でトヨタ自動車永井弘氏の3氏、「功績賞」は「生産現場で構築容易な機械的しくみ用いた安全確認型方式の考案と普及推進」でTI安全リスクアドバイサー代表の石原立憲氏、「国際貢献賞」は泰日経済技術振興協会会長のスチャリット・クーンタナワンウォン博士。
今回の向殿賞では海外から2人が表彰されており、グローバルでの安全活動の取り組みが示された。