不二電機工業は、「カラーバリアフリーLED」の普及に力を入れており、チップLED単品から、電球や表示灯にアセンブリした製品を製造、販売している。
カラーバリアフリーLEDは発光波長を色弱者にも色の違いを認識できる範囲に限定したLED。同社は橙、青緑、青の3色を展開し、表面実装タイプ、3528サイズ(3.5ミリ×2.8ミリ)でチップLEDとして提供すると同時に、アセンブリ品にも対応する。
カラーバリアフリーLEDを用いると、色弱者も色の違いがわかりやすく、日本に300万人いると言われる色弱者にとっても普及が待たれている。同製品は、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が行っている2016年度「CUD検証」に合格。色覚の個人差を問わず、できるだけ多くの人に見やすいカラーユニバーサルデザインに配慮して作られている製品が認証される。
バリアフリー化の動きは加速しているものの、色弱者への配慮は不足している。信号、警告灯、表示機器、案内板など交通インフラなどに同製品を表示機器に採用することで、色の変化や違い、光の点滅が認識しやすくなるなど安全面でも大きなメリットがあり、同社では鉄道用の表示灯への展開を予定。引き続き、安全・安心な社会インフラを支える製品提供を推進していくとしている。