日立産業制御 IoT対応コントローラ発売 C言語モデルにモーションソフト搭載

日立産業制御ソリューションズは、IoT対応産業用コントローラのハイエンド機「HF-W/IoTシリーズ」のラインアップに、ファンレス化や小型化、耐環境性を高めることで、産業機械・設備への組み込みを可能にした「HF-W100E/IoT」を追加した。新製品はPLC言語対応のモーションモデルとCNC搭載モデル、C言語に対応したC言語モデルの3モデル。12月下旬より順次販売開始する。

近年、サプライチェーンのグローバル化やIoTを活用したモノづくり・サービスの革新が求められる中、スマートファクトリーにおける産業用コントローラには、従来のリアルタイム制御だけでなく、設備機器の稼働状況などに関するデータを収集し、上流システムと連動するエッジコンピューティングが求められるようになってきた。  しかし、産業機械・設備の多くは、PLCや専用コントローラで制御されており、メーカーごとに異なるアーキテクチャとなっている。産業界の新たな潮流であるIoTやグローバル展開に対応するためには、オープンなアーキテクチャによる高速に設備を繋ぐフィールドバス、効率的なプログラミング言語、リアルタイム制御とエッジコンピューティングを両立させながら、産業機械・設備と上流システムを繋ぐIoTに対応した産業用コントローラが求められている。
C言語モデルのランタイム環境はグローバルで普及しているRTXベース。特に従来PCでリアルタイム制御を行っているユーザーに適している。ソフトサーボシステムズ社のモーションソフトウェア「MXR2」を搭載し、EtherCATマスタとして高速応答が求められるI/O制御や、最大64軸のモーション制御まで対応可能。LANポートは3チャンネル搭載され、EtnernetとEtherCATを自由に割付できる。ソフトサーボシステムズ社のモーションソフトウェアは、グローバル大手の半導体メーカーでも採用されているほど信頼性も高い。
新製品共通の特長として、産業向け通信プロトコルとして普及するOPC-UAが使用可能で、Web表示やデータ保存もサポート。ボディはA5サイズと小型で、動作周囲温度も55℃、耐振動も49m/S2と同社PC比10倍と耐環境性にも優れている。UL/CSA/CE/KC/CCC/BSMIの海外安全規格も取得予定。HF-W/IoTシリーズとして、18年に1万台を目標に拡販およびレパートリ拡充を進める計画。価格はオープン。
日立グループではデスクトップのスリム型コントーラ「HF-W/IoTシリーズ」や、日立産機システムが手掛けるPLCフォームのコントローラ「HXシリーズ」など、IoT対応産業用コントローラを用途別に取り揃え、WiondowsPCとPLCの統合とオープン化を進めており、情報システムから設備までシームレスに接続できる環境の提案を進めている。

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