ドイツ・バルーフ社は、センサメーカーとして知られているが、IO-Linkによる外部出力機能を搭載した産業用電源ユニット「BAE PS Heartbeat」を開発、販売を始めている。
同製品は負荷・熱ストレス・寿命を示す高輝度LEDを搭載するほか、出力電流・電圧などの状況を外部出力することができるため、現場に行かずとも電源の日常点検を可能にする。また、耐用年数を内部温度、稼働時間、負荷から算出し、故障する前のメンテナンスを実現する。
カバー不要でありながら堅牢なIP67タイプと、最小15ミリのスリムな筐体と隣接設置を可能にしたIP20タイプから選定が可能で、パワーブースト150%(4秒/分)機能により、瞬間的な高負荷にも対応。電源選定時に余裕を持つことができる。効率も約90%と高いレベルを実現し、80W〜480Wまで合計8機種から選定できる。
IoT技術の活用事例として「予兆保全」が脚光を浴びているが、電源が故障すると、そこから電源供給されている各種FA機器が全て停止してしまうほど重要なため、冗長化を行うなどの対策を高いコストとスペースを割いて行っているケースも多い。通信機能の活用によりコストとリスクの低減が両立できる製品として注目を集めそうだ。