IDECは、主力製品であるパネルカットφ30ミリコントロールユニット「Nシリーズ/TWTシリーズ」をリニューアルし、本体樹脂製の「TWNシリーズ」および亜鉛ダイキャスト製の「TWNDシリーズ」を2017年1月5日から国内出荷を開始する。海外向けは同年9月を予定。
新製品は、「操作部」および「コンタクトブロック」を新規に開発し、スイッチ完成品で従来比最大47.5ミリ・約33%の短胴化を実現。また押しボタンスイッチ(モメンタリ/オルタネイト)・照光押しボタンスイッチ(モメンタリ/オルタネイト)・セレクタスイッチの奥行き寸法を統一し、配線作業性/使いやすさを大幅に改善している。
押しボタンの操作部は、取り付けリングなど現行デザインを大きく変更しないでボタン色は同社パネルカットφ22・φ25ミリと同じ明るいブライト系色を採用。視認性の向上により誤操作防止に貢献し、制御盤や機械のデザインを大きく変える必要もない。
また、新規設計した「HW-U形ユニバーサルコンタクトブロック」を採用。同社独自の端子構造で、ねじのばねアップによるねじ脱落防止と配線工数の低減、端子カバー一体構造によるフィンガーセーフなどを実現。従来機種同様の2方向配線や、ワンタッチ取り付けとマイナスドライバーによる取り外しを可能にしている。さらに、φ22・φ25コントロールユニットのコンタクトブロックもHW-Uコンタクトに統一する。
産業分野のスイッチ・ランプは同社の主力製品でもあり、高いシェアを持つ。今回のリニューアルによりユーザーの安全性・利便性向上のほか、統一による管理工数の削減にも貢献していきたいとしている。