CKDは、業界トップクラスの高速、省スペース、高精度を実現したインライン検査機「フラッシュパトリFP830」を発売した。
同社は、錠剤やカプセルなどの医薬品PTP(包装体を指で押して取り出す包装形態)自動包装システムにおける包装機やインライン検査機を医薬品メーカー向けに製造販売している。
近年、薬の視認性向上のため、多種多様な形状や色の錠剤、錠剤への情報の印字が増加、それらに対する安定した検査精度が求められており、今回の製品が開発された。
従来機では、5つのステージで行っていた撮影機構を、3つのステージに集約することで、設置面積が従来比33%削減の約3600平方センチメートルで済む。
800万画素の高解像度カメラを搭載、1分間に最大8000錠をより安定して検査できる。また、従来機の14項目に加え、PTPシートのアルミ破れ検査、増加傾向にある両面印字対応、カラー撮影による褐色錠剤対応やシート印刷色違いなど、新たに4つの検査項目を追加、18項目の検査が可能となった。
設定ガイダンス機能、タブレット端末での遠隔操作、検査結果統合システムなどで操作性も向上。
検査処理能力は、毎分最大800シート(2列取り)。標準価格は5300万円から。
初年度9億円(16セット)、3年後に11億円(18セット)の販売を予定。