矢野経済研究所の調査によると、2015年度の国内CAD/CAM/CAEシステムのメーカー出荷金額ベースの市場規模は、14年度比2.4%増の3305億円。16年度は円高傾向が続き、輸出型産業を中心に業績悪化が懸念される一方で、公共投資、経済財政政策の効果などが下支えとなり、設備投資は一定規模を維持するものと考え、国内CAD/CAM/CAEシステム市場規模は、3449億円(前年度比4.4%増)と見込んでいる。
分野別の内訳では、機械系CAD/CAM/CAEの市場規模は15年度2221億円(同5.2%増)となり、16年度は2329億円(同4.8%増)となる見込み。
EDAの15年度は701億円(同4.8%減)。国内の電子工業生産がピーク時の約半分という水準であり、大きく落ち込んでいるのが原因。EDAシステムメーカーは、自動車など半導体以外の業界への拡販を進めており、16年度は727億円(同3.7%増)と回復すると予測している。
土木・建築系CADは、15年度は383億円(同0.8%増)で、16年度は394億円(同2.8%増)を見込む。東日本大震災から続く復興需要は現在も高い水準で推移しており、堅調な市況となっている。