年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2016年は今まで以上に技術革新、ICT化が加速し、既存産業領域にICTが融合する新たな技術が多くの分野で生まれ始めた年でもありました。IoT、AI、ロボットといった技術も益々先鋭化しております。
当協会は、一昨年から活動を始めた内閣府・経済産業省の進めるロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)に参画し、「明日のMONOZUKURI」と題した業界団体のパネルディスカッションを通じて、企業横断、オールジャパンでのものづくり機運を高めてまいりました。またIoT推進コンソーシアムとIoT推進ラボの一員としても活動を推進しています。当協会としてはこういった活動に参画していくことで、自動認識技術がIoTの重要な推進トリガーであるということを皆様に広く認識、理解していただける絶好の機会と捉えております。
更に、普及啓発活動として、昨年2月の第13回自動認識総合展大阪に続き、9月に第18回自動認識総合展を東京ビッグサイトで開催いたしました。また第18回自動認識システム大賞では非会員企業様からの応募も増加、当大賞に対する認知度が一段と高まっていることを実感しております。応募作品の内容も多岐に渡り、自動認識技術の可能性を多角的に、また新しい視点で追求しており、甲乙つけがたい内容でありました。
一方、標準化活動につきましては、経産省からの受託事業として自動認識技術を基盤とした物流アプリケーションに関連したプラットフォーム作りを推進しております。また会員企業の皆様が生産する製品の性能評価仕様に関するJIS開発を、「高機能JIS等整備事業」として継続実施しており、会員企業の皆様の事業活動を更に支援できるよう進めて参ります。自動認識システムは今後も既存技術にバイオメトリクス、マシンビジョン等々の新たな技術を複合的に組み合わせることにより、IoTやAIを活用した次世代技術が生み出せると考えており、その活用範囲は益々広がっていくことと確信しております。
当協会は昨年、前身である任意団体AIM
JAPANの発足から数えて30周年を迎え、昨年5月の総会後に創立30週年記念祝賀会を開催、業界および関連団体、省庁間の親睦を図りました。今後もより一層連携を密に具体的な事業の発展に尽力するとともに、会員企業をサポートしていく責務をしっかりと果たしていく所存です。
最後になりましたが、本年も皆様にとりまして良い年でありますよう心からお祈り申し上げますとともに、益々のご発展を祈念申し上げ、年頭のご挨拶と致します。