日本配電制御システム工業会「企業体質の改善・強化を」宇賀神 清孝会長

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

年頭に当たり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆様の温かいご指導とご支援に対し、心から御礼申し上げます。

わが国の景気は、輸出を中心に緩やかな回復を続けておりますが、昨年は英国のEU離脱、米国でのトランプ大統領就任など内向きな流れが強まっており、経済のグローバル化を進めている我が国経済にとってトランプ大統領の政策によっては、下振れリスクを抱え新たな年を迎えました。

当業界は、ここ数年震災復興、太陽光発電設備の急拡大、大都市圏における再開発等により順調に推移してきましたが、昨年は、これらのプラス要因の多くが一段落するとともに、本格化すると思われた東京オリンピック・パラリンピック関連の設備投資の遅れやオリンピック後への計画変更などにより、予想に反して需要が減退しました。

経済産業省生産動態調査によれば2016(平成28)年度上期の「特別高圧・高圧配電盤の生産金額」は対前年比▲16.5%と前年に比べ大幅に減少しており、下期に上期の減少分を取り返し、昨年度の水準を維持することは困難な見込みです。

本年は、後半からいよいよオリンピック関連投資の本格化が見込まれるため、首都圏を中心に活況になることが予想されるますが、一方で官公庁物件への依存度の高い地方との格差が一層拡大することが懸念されます。

会員各社の皆様におかれましては、需要動向を的確に把握し、オリンピック後を見据えて企業体質の改善・強化に努められますことを期待しています。弊会としても、オリンピック関連投資への円滑な対応とその後見込まれる反動を念頭において、業界全体の流れを見極めながら、規格や技術資料の充実を図ることは勿論のこと、信頼のおける製品製造の裏付けとなる優良工場認定事業の充実、首都圏と地方の交流の促進、PVメンテナンスの研修体制の確立、電設展出展による業界のPRなどを通じ、魅力ある工業会として地位向上に努めて参る所存です。

結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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