半導体の好調持続と主要分野の伸びがカギ
PLC(プログラマブル・コントローラ)について、日本電気制御機器工業会(NECA)によると、2015年度の国内出荷額は前年度から35億円増加の832億円。輸出額は472億円で同13億円の減少となり、金額比における輸出比率は10年をピークに減少から横ばい傾向。台数では国内が68万台で微増したが、輸出は88万台にとどまった。
産業分野別では半導体製造装置が同27%増と好調で、自動車製造設備の5%増、電気・電子部品製造設備の3%増、工作・鍛圧機械が2%増と主要分野は微増となった。仕向け地別では、北米は前年並みだったが、アジア太平洋地域で同1%減、ヨーロッパで8%減と前年割れとなった。
NECA会員外の数値も含む富士経済の調査では、15年は中国の景気停滞や設備投資需要の減少が響き、伸びが鈍化して1777億円としている。
16年以降の予測について、NECAは16年度の出荷予測を国内・海外合計で1292億円とし、15年度比で1%の増加と予測。富士経済は、16年は自動車やスマートフォンなどの販売不振による設備投資意欲の低下で1770億円に微減し、17年以降に設備投資が改善され、19年に1921億円になると見込んでいる。