操作用スイッチ 医療関連に新たな需要も 輸出構成比が増加

中国向けが3分の1に拡大

操作用スイッチは、製造業に加え、非製造業や公共投資など満遍なく伸びている。製品傾向も小型・薄型化に加え、省配線化や省工数化、DC機器用高電流対応、デザインなどが重視されている。

日本電気制御機器工業会(NECA)によると、2015年度の出荷額は、前年度比3%減の387億円となった。4年連続で輸出構成比が増加し、輸出が32.2%と3分の1を占めている。仕向け地としては中国が拡大し、34.4%。産業別では工作機械、自動車部品が堅調に推移している。

操作用スイッチは、押しボタン、照光式押しボタン、セレクタ、カム、トグル、ロッカー、フット、多方向、デジタル・DIP、シートキーボード、タクティルのほか、イネーブルやセーフティなど安全関連で、多種多様なスイッチが使用用途によって使い分けされている。取り巻く環境は全般的に好調に推移。製造業は、自動車、半導体、工作機械、電子部品実装装置、ロボット、3品(食品、薬品、化粧品)関連機械などが安定した需要を維持。非製造業で東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた社会インフラ整備に向けたリニューアル需要が旺盛。ビルや工場も省エネや効率化に向けた設備更新が進んでいる。

また新たな市場として期待されているのが、医療機器業界とエネルギーハーベスト。医療機器市場は、15年度3500億ドルから18年度に4536億ドルまで拡大する見込みで、特に中国市場が伸びると言われている。日本市場では検査医療器の需要が多く、スイッチの使用台数も多くなっている。

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