2017年3月期の売り上げは、為替や米国トランプ政権の動向など先行きに気になることも多いが、現在のところ前年比105~106%ぐらいを予想している。車載向けの販売が好調に推移しており、また、エンコーダも新たな分野での採用が進み売り上げに貢献している。パネルコンピュータの売り上げも前年度比150%ぐらいになっている。
海外も米国は今期厳しい予想をしていたが、新しいHMIや、小型PLC「CLICKシリーズ」の発売などが貢献し、若干プラスで終わりそうだ。
18年3月期の売り上げは同105%で計画したい。IoTに対応した取り組みが各方面で進んでいる中で、お客さまの要望に沿った商品を開発し、それがIoT化の中核となって使用されるような展開をしていく。特に、パネコンとセンサに注力する。パネコンは従来の12.8インチに、12インチ高輝度タイプや10インチタイプを追加し、売り上げ150%を目指す。センサは、3軸の振動や温度を測定できる機能を内蔵した商品を開発しており、これにアプリケーションソフトをプラスしながら販売方法を検討している。今年11月のSCFまでには発表したい。
PLCも、CLICKシリーズにアナログ制御タイプも追加し、米国で発売していく。
アジアではインドで昨年7月からWebを使ったエンコーダの販売を開始した。今後順次Webで取り扱う商品を拡充していく。中国市場は販売競争が激化しているが、中国市場を含め、海外での「KOYO」ブランドの認知度向上への取り組みが重要と考えており、展示会などでアピールしていく。
今年も、お客さまが使いやすさを感じるような商品開発を進め、それを突破口にした営業展開を図っていきたい。