2016年はターニングポイントとなる1年だった。当社のソフトモーション技術は、PLCとは異なり、PCとソフトウェアだけで高速・高精度な多軸のモーションコントロールを含めたあらゆる制御を実現する。IoT、I4といった潮流の中でソフトウェアの価値が再発見され、日本でもPC制御に対する拒否感が無くなり、引き合いが目に見えて増えてきたことを実感した1年だった。
17年は用途ごとに提供していた製品を「WMX2」に統合する。新たに産業用ロボットであれば何でもコントロールできる「ロボットパッケージ」や、国際標準PLC言語IEC61131-3準拠の「PLCパッケージ」など用途にあわせて提供していく。独自のコントローラを開発したいハイエンドユーザー向けには自由に機能拡張できる「リアルタイムSDKパッケージ」を提供する。 すでにEMSとして世界最大クラスの企業で評価が始まっている。
評価された点は大手半導体メーカーでの実績と、複雑化する産業用コントローラとして、「1台のPCで全ての制御が可能」になる点だ。特に複合製造装置においてはロボット自体が部品として複数同時に使われ始めている。
画像処理、I/O制御、ロボット制御、モーター制御全てを同期させ、精密かつ安定的に稼働させられる統合コントローラが求められている。当社はソフトウェアでそれを全て実現している。
今後IoTが進展するにつれて、産業用PCがIoT機器としてものづくりの中心を担うと考えている。パートナー企業の力も借りながらハードに依存しない、「究極のオープンなプラットフォーム」、言い換えるとIoT向け「世界最高のコンテンツ」としてソフトモーションで革命を起こしていきたい。