2016年7月末決算は、連結ベースでの売上高は約73.7億円、経常利益は8.8億円と過去最高となった。主力事業であるMV(マシンビジョン)事業は、アライアンスによるソリューションの拡充やテスティングルームの増設等によるお客さまへのサポート体制強化、新製品の投入などによって売り上げは前期比10%増と順調に成長し、新規事業では紫外線硬化用の高出力UV照射器や美術館・博物館向け照明などが好調に拡大し売り上げに寄与した。
ここ数年進めてきた営業力の強化が、徐々に実を結びはじめていると感じている。当社は、産業用LED照明市場をパイオニアとして切り拓いてきたが、近年では、市場拡大に伴って競争も激しくなってきている。従来からの当社の強みであった品質の高さや特注対応力とあわせ、営業活動の強化やテスティングルームの拡充などによりお客さまとの接点を増やしてきたことが良い結果となって表れてきている。
お客さまは照明が欲しいのではなく「見えないものを見たい」。その解決要素の1つとして照明や電源がある。「すべてはお客さまのために」という当社の行動指針に基づいて、お客さまに最適な「見える」ソリューション提案の実現に向け、カメラやレンズなどの企業との協業を強化していく。さらに、お客さまの抱える課題をお客さまと一緒になって解決するために、当社の強みである「ソリューションエンジニア」や開発人員を増やしていく。
16年5月に当社はオプテックスグループに加わった。まずは調達および生産、開発分野からシナジーが出せると考えている。グループ全体の販路や業界でのネットワーク、世界中の拠点を活用して、MV用照明で圧倒的なグローバルNo.1を目指したい。