2016年度の業績は半導体業種向けが想定以上に好調であったほか、自動車・医療医薬業種向けも堅調に推移し期初見込みは達成できる見通しだ。
地域別では中国、韓国、台湾が好調で、スマートフォンや二次電池向けの設備投資が好調だった。
特に中国では人件費の高騰から自動化に対する設備投資はこれからも続くとみている。
現地仕様の製品を現地で開発・生産できる体制も軌道に乗り始めた。最近では現地でも重要度に応じローコスト品と高品質な製品の使い分けが始まっていると感じている。
価格・品質・納期全てにおいて現地ニーズに適切な製品を供給していきたい。他にも欧州の拠点を現地法人化し、北米にテクニカルセンターを開設するなど地域ごとの顧客ニーズに対応できる体制を強化していく。
IoTへの対応では、「ネットワーク技術部」を部署として設置し、予防保全などのニーズに製品として敏速に対応できるよう取り組んでいる。実際に自社工場でも実証実験を始めており、工作機械や組立装置も含めてIoT技術の活用を実証ベースでスタートしている。
当社は今後大きな変化を遂げていく市場環境に対応するために、今年度から10年VISIONをベースとした新中期経営計画「Challenge CKD 2018」をスタートさせている。「新しい事業と新しい市場に挑戦」「国内№1商品をグローバル№1に進化」「事業基盤の拡大」に向かって挑戦を続け、流体制御と自動化のパイオニアとして「世界のFAトータルサプライヤー」を目標に定め、企業の成長と共に事業を通じたさらなる社会貢献と持続可能な社会の実現に努めていく。