2016年12月期の売り上げは、計画には届かなかったものの、前年度を上回り、過去最高を更新することができた。前半は厳しかったが、後半は上向き基調で推移し、昨年11、12月は過去最高の受注となるなど、最後は良い感覚で終われた。前期は大きな案件がなかったことから、小さな売り上げを積み重ねて実績を上げた。中部地区の自動車関連向けが好調であったほか、有機ELや半導体関連向けもよかった。
昨年から「プッシュイン・キャンペーン」として、端子台と工具の重点拡販に取り組んでいる。「プッシュイン=(イコール)フエニックス・コンタクト」は当社の大きなテーマと認識しており、すでに工作機械メーカーで採用が増えつつあるなど効果が出てきている。このキャンペーンは今年11月開催のSCF(システムコントロールフェア)まで継続して展開し、「プッシュインのフエニックス・コンタクト」を浸透させていきたい。また、イーサネットの普及で新しいアプリケーションが生まれ、安全・安心をキーワードとした「MGUARD」がファイアウォール的な製品として採用が増えている。
さらに、長距離に延長して通信できるソリューション「TC EXTENDER」の評価も高まってきており、浸透を進めていく。
今年は日本法人30周年の年であり引き続き業績拡大と健全経営に取り組み、SCFに向けて仕掛けていきたい。特に、今年は画期的製品の発売を予定しており、楽しみにしてほしい。製品も端子台のほか、まだ完全に拡販できていないマーキング機器をはじめ、スイッチングハブ、電源、I/O、避雷器などにも注力していく計画である。営業拠点も増やしたい。
当社はIoTやインダストリー4.0などにかかわる製品が多く、今年は攻めるチャンスの年である。