2015年に引き続き16年も過去最高の業績を達成できた。FA部門のセンサ、PA部門の防爆機器がほぼ同じ売り上げ比率になり、各前年度比7%、16%増加した。全体では同約12%伸長し、受注も18%増と、今年度の良いスタートダッシュに繋げることができた。P+Fグループ全体も、石油価格暴落で前半はPA部門が影響を受けたが、秋以降の追い上げが急ピッチで進み、結果的には一昨年の5億4000万ユーロを上回る業績達成が見込めている。
16年は製造業のIoT化がより現実感を持って進められたが、当社もドイツ企業として、インダストリー4.0推進の一役を担うべく、様々な新製品をリリースした。特にⅠO-Link対応のセンサでは、光電センサで、透過型、拡散反射型、回帰反射型、距離設定型等、異なる機能を共通のユーザーインターフェイスで統一し、小型化したユニバーサルデザインの「R10Xシリーズ」を発売した。超音波センサやアナログタイプの近接センサ等もⅠO-Link対応品を揃えている。
防爆製品では、モジュール毎に防爆認定(海外)を取得したパソコン等をリリースした。モジュール毎に分けられることで、メンテナンス時の効率性を一段とアップできる。
また、16年秋に新たにドイツの防爆機器メーカー、ecom社を傘下に入れた。防爆製品の製品レンジが益々増え、市場を見据えながら順次必要な製品から国内防爆検定を取得していきたい。
16年は、シンガポールに敷地面積2万平方メートルのグローバル配送センターが、17年には米・ヒューストンに大規模配送センターを建設予定だ。P+Fグループとしてワールドワイドに流通部門を拡充して、増加する需要にスピーディーに対応できる体制を整えていく。17年もさらなる躍進が続くように全社一丸で取り組む。