北陽電機「測域センサで海外に飛躍」尾崎 仁志 代表取締役社長

2016年度は半導体製造装置向けに売り上げが順調に伸び、搬送設備を中心に測域センサや光データ伝送機器が好調で、昨年比約18%の売り上げ増を見込んでいる。

地域別では北米と欧州で着実に製品認知度があがっていると実感している。海外向け事業は今後も注力していく予定で、17年には欧州(オランダ)にも支店を出し、国内とあわせてさらなる業績向上を見込んでいる。

当社は16年4月に創立70周年を迎えることができた。今までの積み重ねを踏まえたうえで、大切な部分は引き続き残しながら、72期を迎える17年は測域センサや光データ伝送機器を中心とした製品群の見直しと、品質のさらなる向上に注力するプロジェクトを推進していく。

測域センサは自動搬送ロボット(AGV)など移動体の目の代わりとなっており、今後も需要が増えると見込んでいる。最近では搬送時のマッピングや、実績が重要視される鉄道や高速道路などの交通インフラの安全対策用途でも採用が進み、屋外で使われるなど活躍の幅も広がっている。サイズ、重さ、検出距離、精度など基本スペックの向上とあわせ、データ出力機能の充実などユーザーにとって自由度があり、使いやすい製品を提供することで、他社と差別化をはかっていきたい。また、新製品として3Dスキャナのラインアップも増やし、新市場にも進出していく。

設備投資も積極的に推進し、生産体制の再構築もすすめ、ものづくりの品質向上と効率化を徹底的にやりぬき、さらにお客さまに喜んでいただける製品、サービスを提供することで、業界の景気に左右されにくくし、足元を固めることで目標としている売り上げ金額100億円に向け、さらなる飛躍の年としたい。

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