2016年10月期の売り上げは、前半は好調に推移していたが、3月以降は前年同期を下回る状況となり、最終的に前年度実績の51億円を少し割り込む結果で終わった。ただ、昨年秋以降は再び回復してきており、良いスタートが切れている。
今年の景気も昨年と似たような状況で推移すると見ているが、今期は前年度のマイナス分の売り上げをカバーできるように全社を挙げて取り組んでいる。新製品のCC-Linkターミナルの小型タイプMT1Xの引き合いが好調で生産が間に合わない状況となっている。現在生産能力を増やすための新しい生産機械の開発を進めているところである。
現在、本社内の2万7000平方メートル敷地に、2階建て1万1300平方メートルの技術棟の建設を進めており、今年夏には完成する予定である。ここには、製品の開発、設計、金型設計などの部門が入る予定で、新製品開発などへの効果を期待している。
昨年9月にホームページを大幅にリニューアルした。特に、製品検索ページが使いにくかったので見直しを図ったことで、すっきりして検索しやすくなったと思う。
端子台の市場も競争がますます激しくなっているが、当社は海外市場よりまず国内市場の開拓をさらに強め、シェアを高めることに注力していく。今年も新製品を投入すべく必死に開発を行っているが、新技術棟を活用しながら、当社の強みを活かした新製品開発を進めることで、激しい販売競争に勝ち残れるように取り組んでいきたいと思う。そのための人材も新入社員を毎年コンスタントに採用しており、活用していく。
今年は11月には隔年ごとのシステムコントロールフェア(SCF)が開催されるが、今回も当社の技術力を来場者にアピールできるような展示を予定しており、元気な東洋技研の姿をお見せしたい。