2016年は半導体製造装置、制御機器、ロボット向け端子盤の受注が好調で、特に医療機器向けは3期連続で成長をし、昨年比で20%近く伸びている。成長市場を探るため市場分析を行い、17年も継続的に種まきを行っていく。
また、昨年4月に全社員を集めた創業50周年記念式典も行い、社員の思いを改めて一つにできた。そこで見られた笑顔を大切にし、次の50年に向けて制定した100年企業像「幸せ創造企業」に向けて邁進する。これは、当社が創業時より大切にしてきた「顧客」「社員」「地域」を大切にするという考えを象徴的に表した言葉で、生きがい・働きがいのある会社を社員主体で創り上げていくことが根底にある。心と体の健康も重要な要素になるため、会長や私自身も積極的にスポーツ活動に取り組んでおり、今では社員が主体となり有志で10キロメートルマラソン大会に参加するなど活発だ。さらに、「働きがいにつながる施策検討委員会」を立ち上げるとともに従業員満足度調査を行うなど、進捗も見える化し、従業員満足度の向上から製品、サービスの質をさらに向上させ、最終的には顧客満足につなげていきたい。
さらに、14年に策定した3カ年計画に示した「市場に先駆けた新製品開発」も進めていく。作業工数が削減できる画期的な新製品も開発が進んでおり期待している。
新しい取り組みと同時に、歴史も大切にしていく。一例として、過去の分も含め顧客に頂いた名刺を訪問時に持参している。今では役職者になられた方でも新人だった頃があり、名刺を通じて歴史を共有することで、お客さま同士でも会話が弾み、自然と笑顔が生まれる。人と人とのつながりや笑顔を大切にし、次の50年につなげていきたい。