2016年度(16年9月期)の売り上げは、工作機械、半導体製造装置、ロボット、海外の鉄道プロジェクト向けのコネクタ販売が堅調に推移し、好調であった。15年度に携帯電話の基地局向けに大型受注があったこともあり、16年度はその分を除くと過去最高を更新している。
17年度(17年9月期)もFA向けで大型の新規プロジェクトなどの売り上げが貢献し、前年度比15~20%増の計画で取り組んでいる。
当社グループは、昨年度も順調な売り上げの伸びを示し、今後の目標に対しても、日本は健闘しており、グループの中からも期待されている。その達成に向けて、ロボット、工作機械、鉄道、半導体製造装置などを中心とした市場と、小型通信コネクタ、RFID、スマートファクトリー用コンピューティングシステム「MICA」などの製品を組み合わせながら今までにない大型カスタム案件に対し、お客さまと一緒にアイデアを出し合いながら18年度~19年度につながるような取り組みを強めていく。
このうち、15年発表した「MICA」は、ハノーバーメッセで「ヘルメスアワード」を受賞した期待の製品である。IoT、インダストリー4.0に対応した、オープンなハードウェアとソフトウェアのモジュラー型プラットフォームで、迅速な試作や過酷な作業環境のいずれでも使えるのが特徴である。
インダストリー4.0などでは、つながることを前提としながら、規格、時間、コストなどを重視したシステムの上下、横などの連携の中で、営業的な囲い込みも進むのではないかと思う。当社は低コストでこうした役割を果たせるような取り組みをしていきたい。
これらが立ち上がってくれば、グループ売り上げ目標の達成が実現可能になる。