当事業部では、現在主に①食品②オートモーティブ③マテハン(物流)の3つの市場の製造ライン向けに、コネクタ/ケーブル、IOモジュール/通信基板やイーサネット系の通信プロトコル、セーフティソフトウェアなどの販売を行っている。2016年12月期の売り上げは堅調で、中でもオートモーティブ関連が日本、及びグローバル市場向けで伸びている。リーマンショック以降投資を抑えていたのが、IoTのトレンドも加わり投資を拡大してきている。生産ラインのモジュラー化が進む中、ERPからセンサレベルまでをシリアルからEthernetに切り替えてつなぐ取り組みが行われている。
17年も16年からのトレンドが継続すると見ている。日本製への信頼性が高いことから競争力はあるが、一方でオーバースペックや開発導入へのスピードが遅いという課題もある。そこで当社ではスマート(SMART)」(Simple use、 Maintenance、AttainableReliability、 Time to Market 」という言葉を掲げ、生産財のニーズへの対応に取り組んでいる。そのひとつとして注力しているのがIO-Linkである。センサとつながった予知・予防情報でトラブルが起こる前に対処することで生産性と品質を確保することが可能になってくる。今後はこういった投資が継続して出てくるだろう。また、各機器がつながることで重要になってくるのがデータのセキュリティ対策である。システムの冗長化、及びネットワークの制御セキュリティ対策で、当社はこれらの製品開発に取り組んできており、今年から実際の売り上げにつながるものと期待している。当社には幅広い製品群があり、単にコネクタを売るだけではなく、ソフトも含めたコンサルティングの取り組みで、お客様の会社全体を変えるようなソリューション提案ができる。