2016年12月期の売り上げは前年度比少し減少した。PV(太陽光発電)関連のコネクタ以外はほぼ横ばいであったが、PV向け販売の減少が継続していることの影響が大きい。しかしPVに依存しない取り組みをこのところ強めてきており、17年度以降に成果となって表れてくることを期待している。
昨年は新本社ビルを建設し、東日本の東京、八王子、横浜の営業拠点と、商品管理センターを本社内に集約した。これにより、顧客情報やデリバリー情報などが社内で一本化でき、共有化しやすくなってきている。
営業社員には携帯電話、タブレット、パソコンを持たせることで、お客さんへの直行直帰による効率的な営業活動ができるようにしている。また、オフィスも名古屋、大阪の支店を含め、フリーアドレスの採用など社員が働きやすい雰囲気づくりを進め、楽しく仕事に専念できる環境にしている。
昨年も広域の展示会出展に加え、お客さんへ訪問するミニ展示会を意欲的に行った。そのためのデモカーも1台から2台に増やし、さらに機動力が高まってきている。
当社の主力コネクタメーカーであるマルチコンタクト社(MC)が、今年1月から社名を「ストーブリ
エレクトリカルコネクタ社」に変更した。これに伴いMCのブランドはストーブリとの共通となる。
インダストリ4.0やIoTなどへの取り組みが強まる中で、コネクタは新たな切り口としての需要が期待できる。さらにはバスの採用が増えてくることでの用途拡大も見込める。
また、操作用スイッチのシュレーゲル社も非常停止スイッチなどで特徴があり、アピールしていく。
今年も各種展示会に出展しながら、顧客開拓を進め、ピークの売り上げに戻していく計画である。