理光フロートテクノロジー「高品質を全社一丸で追求」梅津 卓式 代表取締役社長

当社の業績は半導体製造装置、医療機器向けなどが好調で、自動車やバイクなどの燃料検知向けセンサも堅調に推移した結果、2016年度の売り上げは昨年比約10%伸びを示すことができそうだ。新興国においてはフロートセンサもコスト最優先で採用される傾向が非常に強く、現地メーカーのローコスト製品に押されるケースも多かったが、最近は品質に対する理解も深まり、重要箇所を中心に当社製品を採用いただけるケースが増え、品質の高さと適正価格を理解いただけた顧客からのリピート受注が増えてきている。

「納期」「コスト」に加えた高い品質を維持、向上するためには実際に開発、生産、販売、サポートを行う社員ひとりひとりの力を集結することが必要だ。当社は創業以来、社員の人格・人生を尊重することを経営の基本に置いている。従業員が一丸となって同じ目標を持った同志として活動することでそれが実現できていると感じている。実際にQC活動も地に足がついてきて、各担当者が主体性を持って活動できていると自負している。

将来的には電気自動車などの普及に伴い、当社主力製品である燃料計フロート市場が縮小することも視野に入れ、対策を打っていく。具体的には海外市場のさらなる開拓のため、3月に米国ラスベガスで開催される建築、建設、製造、生産技術などに関する展示会「コンエクスポ2017」や、4月にドイツで開催される「ハノーバーメッセ2017」に出展し、プロモーション活動を強化する。ここ大阪府富田林市で生産する当社製品が「世界中で最も最適で高品質な製品」と言われるように、既存の顧客を大切にしながら、新市場、新規顧客の開拓にも注力し、企業として必要とされる存在であり続けたい。

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