2016年度は自動車関連市場、IoT関連市場が好調で簡単IoT機器「れんら君」の引き合いが増えている。既存の設備への適用が容易にでき、市場の「IoTをもっと簡単に構築したい」という要望に合致した。
17年もIoT構築に対する要求はまだまだ続くと見ており、今まで注力していたFA分野にこだわらず、農業分野や医療・薬品分野、公共サービスや一般家庭などさまざまな分野のお客さまに対してれんら君の有用性をアピールしていきたい。また、省配線機器の分野においても、長年使っていただいた設備の更新需要やメンテナンス需要にきめ細やかに対応させていただくことで、従来からのお客さまの期待にも応え続けたい。
海外市場については日系企業向けビジネスが順調で、現地生産によるアジア圏でのビジネス拡大を強化していく。販売施策ではインターネット販売の強化も行い、時代の要求に応えていく。営業全員が高いレベルの提案が行えるよう、営業支援ツール強化にも取り組む。
世界的な反グローバリズムの動きが製造業界にどのように影響するのか見通しは難しい。さらに人口減少のなかで技術者を中心に優秀な人材を確保し続け、育成していくことはますます難しくなっているが、当社も対策を進めていきたい。
今後さらにIoTの普及が本格化し、中小企業での活用が広がると見ているが、まだまだハードルが高い部分があるため、「簡単IoT」を掲げているNKEの商品にとっては追い風になると見ている。製造業のインターネット活用の広がりに対してもしっかりと対応できる体制を整えていくことが重要であると考える。「熟慮断行」をスローガンに、考え抜いたイノベーション戦略で確実な成長を目指す。