2016年12月期の売り上げは前年同期比10%強伸ばすことができた。製品の3本柱であるブレーカ、ヒューズ、UPS(無停電電源装置)のうち、ヒューズはPV(太陽光発電)関連市場の冷え込みの影響を受けたが、ブレーカは10%以上伸長している。また、UPSは約3倍と大きく増加した。新しいデーターセンター向けの受注が増えている。外資系のデーターセンターでの採用が決まりはじめており、17年以降も売り上げが見込める。特に、大型のUPSは当社の製品がデファクトとなっていることで今後も好調な受注が継続するものと見ている。
17年12月期の売り上げも2桁以上のアップを目指していきたい。
ブレーカの新製品としてインテリジェントな使い方ができる「SmartWire-DT」の販売を開始しているが、海外市場で好評を得ており日本市場でも拡販を進める。
IoT化に対応した製品で、コンタクタやブレーカなどの稼働状況を外部からパソコンやモニター画面を見ながら監視制御できるのが特徴で、設備保全や故障予知的な使い方も可能になってくる。
ModbusやTCP/IPなどのネットワークと、1本の配線をつなぐだけで構築できることから、省配線・省工数となっている。日本ではまだPRができていないが、ネットワークにつながることをアピールポイントにしながら販売していく。UPSも、外資系データーセンターに加え、国内のデーターセンター向けにもアプローチを強化していきたい。
このところ為替の変化が激しいが、ブレーカは輸出製品に内蔵されて販売されることが多く、円高になると輸出しづらくなる側面がある。2桁の売り上げ増達成に向け、商社とも連携をとりながら、効率的な営業を展開していきたい。