イタリアの防爆バリヤや安全リレーのメーカー、GMインターナショナル社の日本法人として今年1月から4年目に入った。
バリヤの市場は景気があまり良くないこともあり、国内外とも冷え込んでいる。このため、限られた市場での販売競争が激化する様相で推移している。
GMI社の本質安全防爆絶縁バリヤは、SIL3認定品がそろっており、自社でSILの計算と製品認定ができる高い技術力も持っている。日本の防爆検定取得品も増えてきており、輸出案件に加え、国内での使用も可能になっている。国内の防爆機器メーカーと連携した営業活動も進めており、今後の大きな売り上げに繋がってくることを期待している。
また、避雷器(アレスタ)D9000シリーズの拡販にも注力している。同製品は、IEC61508:2010Ed・2に準拠し、業界初の機能安全(SIL3)に対応しているのが大きな特徴。2段階のサージ保護回路を備え、現場の計測器やPLC/DCS/ESD制御システムを雷誘導サージなどから保護できる。
また、今年からD5700シリーズHARTメインテナンス・システムとして、GM5700マスターモジュールの販売も開始する。スレーブモジュール不要で、通信速度も従来の2倍と高速なのが特徴である。
一方、日本の防爆検定取得済の本質安全防爆形放射温度計ExTempは、小型・軽量で、コスト競争力も高いことから、本質安全防爆絶縁バリヤとの一体販売を進めていく。
さらに、高精度な位置検知ができるAeroScoutのWi-Fiアクティブタグや、セーフティリレーの販売も計画している。
今年4月25日~28日の予定で、機能安全エンジニア資格コースのセミナーの開催も進めている。