IDC Japanは、IoTと、人工知能やAIと呼ばれる分野であるコグニティブの活用に関する調査を行った。
企業が第4次産業革命やデジタルビジネス変革を推進していくには、「収集可能なデータの最大化」と「有効活用可能なデータの最大化」が不可欠であり、IoTが前者を、コグニティブが後者を牽引する。また、IoTを通じたデータセンシングと処理基盤を充実させながら、IoT以外で集まるデータを組み合わせることでデータ量を最大化し、コグニティブを中心とした分析技術でそれらのデータを活用して価値を最大化することが重要になるとまとめた。
IoTとコグニティブを組み合わせたユースケースが徐々に登場し始めている。具体的には、製造業における製品の品質改善や製造機械の故障予兆検知、小売業における店舗内での販売促進、運輸業におけるフリート管理や輸送貨物管理などがあり、今後これらのユースケースが重要になるとしている。