一般社団法人 キャビネット工業会「技術の充実と標準化を推進」加藤 時夫 会長

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は当工業会に格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

おかげさまで本工業会も2016年10月をもちまして発足以来16年目を迎えることができました。これもひとえに関係業界ならびに団体の皆様方の温かいご支援とご理解の賜物であり、深く感謝いたしております。

さて、昨年は海外の政治・経済環境が不安定に推移するなか、国内景気は企業収益の拡大や雇用環境の改善など、緩やかな回復基調を続けてきました。今年に入りましても、米国の政権交代など、海外情勢は不透明感が拭えません。これに対して国内では、老朽化、災害復興、防災強化など公共投資の増加が期待でき、官需を中心とした設備投資により緩やかな回復基調を維持するものとみられます。

こうした情勢の中で、当工業会におきましては、電設業界・FA業界で必要とされる環境対策や市場要求に応えるため、技術資料の充実を図り標準化を推進することで、キャビネット製造業及び関連産業の健全な発展を図っていく所存であります。

2016年は、キャビネット用ハンドルを単独規格として、標準規格化をいたしました。また、キャビネットの熱対策実証試験を実施し、日射による温度上昇対策の技術資料化を進めており、関係団体と連携しながら、技術情報の提供を図っていきたいと考えております。

17年は、FA関連の皆様に工業会の活動をご紹介するため、初めて「SCF(システムコントロールフェア)2017」への出展を予定しており、調査研究では、キャビネットの耐候性(塗装・材料)、耐油性(樹脂)に関する試験を進めていきます。

今後とも皆様には一層のご指導、ご鞭撻を賜ることをお願い申し上げますとともに、この一年のご健康とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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