2015年は協調型ロボット「LBR iiwa」が順調で、数字が大きく伸びた。16年はその2倍、3倍の伸びを期待したが、他社からも同様のロボットが出てきたことにより、ほぼ横ばいとなった。ユーザーからの評価試験やテスト件数は増えたが、受注までの期間が長くなってしまった。
LBR iiwaは全軸にトルクセンサを搭載し、繊細な動きに対応している。パートナーとして人と意思疎通を図り、本当の意味での人との協調を実現するインテリジェントで先進的なロボットだ。例えば作業指示を出す時は、ロボットに軽くタッチするだけで良い。他社製品のようにタッチパネルなど外部コントローラがいらない。触れる場所、触れ方によって指示を変えることができる。人と同じような直感的なコミュニケーションができ、応用の可能性は広がっている。日本企業には、2020年の完成を目指して次世代ものづくりに取り組む企業が多い。そうした意欲的な企業に向けて、具体的なアプリケーション提案を増やしていきたい。
17年はインダストリー4.0に則ったソリューション提案を強化する。
当社グループのKUKAシステムズとKUKAインダストリーズ、物流搬送機器のSwisslogと合わせて「One
KUKA」で高度な生産ラインやインフラの提案を行っていく。また他国の企業との技術提携により、独自のIoTプラットフォームを開発した。ロボットを使った生産ラインをクラウドで集中管理し、将来的なインダストリー4.0の生産ラインのモデルとして提案していく。また新製品として自律移動台車とLBR
iiwaが一体になったKMR
iiwaや、そのクリーンルーム対応仕様を出す予定だ。