安川電機は、中国・瀋陽のサーボモータ・サーボアンプの生産工場、安川電機瀋陽に第3工場を増設する。2017年5月に着工し、稼働開始は18年春を予定。投資金額は20億~30億円。
中国では産業構造の高度化および労働人口の減少、人件費の高騰等により、自動化・ロボット化への投資が加速しており、工作機械や製造装置、産業用ロボットなどの需要が拡大している。
また、中国市場のニーズに合わせた製品投入の必要性から、現地での製品開発が進んでいる。
安川電機瀋陽は、10年に生産を開始。自動化機器の主要コンポーネントであるサーボモータ・サーボアンプを現在、月産10万台体制を有している。
第3工場は2階建て延べ床面積1万4000平方メートルの規模。第3工場では「見える化」をコンセプトとした最新の生産管理システムを導入し、生産状況のリアルタイム管理を実現する。これにより、埼玉県入間市のマザー工場である東京工場と連携したグローバルな生産情報を共有できる体制を確立する。生産能力も18年末には現在の2倍の月産20万台体制に持っていく。
また開発体制も、これまで施設内の2カ所で行っていたが、第3工場に集約する。