第9次中期経営計画「Challenge 1500」を2016年4月からスタートさせている。現在は初年度の業績目標達成に向けて最後の追い込みを行っているところである。国内、中国は手応えを感じているが、海外新興国の伸びが厳しい。
今回の中計では、特にエンジニアリング事業とグローバルSCM(サプライチェーン)事業の2つをさらに拡大していく。15年末の本社移転に伴い、電機・電子・機械の営業部門とエンジニアリング部も本社に集結させた。部門間の連携強化を図りながら、SI企業数十社との協業、当社独自のアプリケーション提案などを行っている。ロボットの活用、IoTへの取り組みにおいては、人材とソフトウェア対応力が重要と考えており、クラウド活用時代に何をやっていくかの新しい発想風土を醸成できるように取り組んでいきたい。
グローバルSCMでは、国内と海外25拠点を共通目標でモノと情報を連結し、輸出入の管理、各地域の特長などを加味しながら柔軟性とスピードを有した形で提供することで、調達力というサービス向上を図る。
16年4月から、車載営業部とバイオメディカル事業推進室を発足させた。いずれもこれからの市場拡大が見込める期待事業であることから、人員を増やしながら、市場を深く掘り下げていく計画である。一方、働き方の変化に対応した企業風土改革に向けて、ニューライフ推進室とカイゼン推進室を16年4月からスタートさせている。ニューライフ推進室では働き改革を通して女性社員がAEDやLED照明の販売推進など、女性の気づきを活かした提案を行い、また、カイゼン推進室では、ワークライフバランスやワークシェア、ネクスト女性リーダーの育成といった多様な内容で取り組んでいる。