2017年3月期の売り上げは後半回復基調にあることから、残りの3カ月で前年度実績を超えられるように取り組みを強めているところである。
特に、半導体、液晶、有機ELなどに関連した引き合いが旺盛で、売り上げの大きな牽引力になっている。
また、鉄道車両など社会インフラに絡んだ投資も活発であり、医療関連も堅調な推移を見せている。
今年はこのような好業種に加え、IoTに絡んだ機械の予知保全や稼働監視などにおいて、クラウド活用も含めたIPC(産業用コンピュータ)や表示機器、センサなどをシステムとして提案営業を強めていきたい。すでに、液晶モジュール関連では、専任担当を増員し、少量の個別ニーズに対応したデバイスからユニット品までアッセンブルし、供給できる体制を確立している。
さらに、昨年から取り組みを強めているモーターや位置決め、空圧機器といった駆動系販売でも、モーター制御を熟知した専任の担当を増員して、成果に結びつきつつある。営業担当の技術スキルを向上させるため、3段階に分けた社内評価基準を設けて、顧客の課題解決や相談をいただけるような研修を実施している。
昨年は、IoTやインダストリー4.0などをテーマとしたセミナーを東京・名古屋・大阪の3カ所で開催し、大変好評を得た。そこで、このセミナーのフォローも兼ねて、メーカーの協力を得ながら「出張型企業内セミナー」を実施する。
すでに、IoTやHMI、ネットワークなど20のコースを準備しており、顧客の要望に合わせて出向いて開催する。
今年も立花エレテックグループの「C.C.J.2200」経営計画達成に向けた取り組みを推進していく。