大和無線電機「次世代へ新たな仕組み」堀内 覚 代表取締役社長

2016年12月期の売り上げは、PV(太陽光発電)関連の低迷などもあり、約10%減少したが、利益はほぼ横ばいであった。ただ、昨年8月以降は受注先行で推移してきており、今上期は大きな受注残となっている。

昨年のリオオリンピックの陸上400メートルリレーで、日本チームは高度なバトン渡し技術で銀メダルを獲得した。当社も1948年の創業から70周年になる18年に向けて、次の事業継承へのバトンタッチの中期3カ年計画を進めている。1987年に社長に就任して17年で30年目になることから、18年からは新体制でのスタートを考えている。次世代へのリレーゾーンの受け渡しがスムーズにいくようなサポートしていきたい。また、本社周辺の再開発計画に伴い、2~3月にかけて事務所を近くに移転することにしているが、これを期に物流部門を切り離し、埼玉県川口市のOTT物流センターへ移管することにした。電機業界に精通した専門物流業者への移管でバックヤードの安全・安心を確保するとともに、物流費用を固定費から変動費に変える効果も見込める。コンピュータ管理時代の物流を営業から切り離すことによる営業強化の効果も期待できる。

当社にとって、次の30年に向けた土台や仕組みを変えることによる新たなインフォメーションの中で、フェイストゥフェイスの活動を進める。

また、早くから活用しているネット販売に「aperza」のサービスも加えて新た付加価値を提供していく。

大電流のDC(直流)電力用のディスコネクトスイッチとして、独・MERZ社の販売を開始しており、DC時代の商品として引き合いをいただいている。従来からの、サンプルを提供することによるお試し販売を今後も継続し、新たな顧客開拓に取り組んでいきたい。

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