2016年12月期の業績は、売り上げは若干下がったものの、増益を確保できたことで財務内容は良くなっている。
今年は業績などの結果だけでなく、創業者の思いを受け継ぐべき原点回帰の気持ちで、恒久的な企業存続に向けた取り組みを強める。中身が凝縮した展開でじっくりと功を焦らずにやっていきたい。
英国のEU離脱やトランプ政権の誕生など、取り巻く環境は今までの酉年同様に乱高下が予想される。こうした中で、企業体質の強化に向けて全社的な見直しを進め、地力をつけた展開を図るための機会として今年を位置づけていきたい。
今年で10年目を迎えるINPAQ社のアンテナ事業も少しずつ確実に市場に浸透してきている。アンテナ市場は再編の時に来ている一方で、自動車の自動運転などの実用化が進み、アンテナの市場は確実に広がるものと見ている。日本の顧客ニーズに応えられる機能と品質、デリバリーを実現してさらなるステップアップを図り、売り上げの大きな柱にしていく。
また、電源も大容量タイプでパートナーメーカーと協力しながら、最大限の効果が発揮できるような取り組みを考えていきたい。
一方、基板アッセンブリーなどを行っている鹿児島工場も生産の見える化が進んだことで生産効率が上がり、品質、収益性とも向上している。同時に、この取り組みが当社の強みとして営業上のバックアップとなっており、全社の連帯感強化としての効果も生まれている。
最近はアウトソーシングとして当社を活用しているお客さんが増えてきており、大変喜んでいただいている。
次代を担う社員の育成に向けて、毎年若手社員のコンスタントな採用を進めており、社内の若返りを図りたい。