アール電子「早い決断と行動を実践」松本 年生 代表取締役社長

2016年12月期の売り上げは、残念ながら前期比5%ダウンで終わった。第37期の17年12月期は同8.5%増を目標にスタートしている。

今期の経営品質目標のサブタイトルとして「早さと実行力」を掲げた。顧客と仕入れ先に支持される会社を目指して、早い決断と行動で社員、会社、仕入れ先、得意先を変えていくことで、結果を出すとともに、この取り組みを継続して進めていく。

当社はエレクトロニクスパーツのスペシャリストとして、産業用から民生機器用までの幅広い領域にわたる多くのメーカーを扱っている。また、東京、名古屋、大阪の主要市場に加え、香港にも拠点を設置しており、国内外のきめ細かな要望にも対応できる体制を敷いている。

さらに、02年から開設しているインターネットによる電子部品販売サイト「RDC」は、商社、メーカーの両者に利用いただける電子部品の総合サイトとして運用している。インターネットでの取引が増加する中で、販売機会の損失影響を少しで抑える意味もあり開設した。今後、商社としてネット販売とどうすみ分けていくかの課題を抱える中で、一歩でも先に進めることによって商社の役割を果たしながら、東京・秋葉原の活性化に少しでも貢献していきたいと考えている。

その一環として、秋葉原の商社27社が協賛して「アキバエレショー」を秋葉原・UDXビル展示場で、2月7日開催する。電子部品や制御機器などのメーカー77社が出展する。

IoTという言葉に代表されるように、情報技術を活用した社会を目指した取り組みが活発化するなかで、当社の特徴でもある幅広いコネクタをはじめとした電子部品の品ぞろえが、今後の売り上げ拡大の大きな要素になることを期待している。

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