IoT関連機器を中心にした顧客提案が受け入れられ、2016年は次につながる良い1年になったと感じている。特にJIMTOFの出展では、独ムルエレクトロニク社のフレキシブルIP67のI/Oシステム「CUBE67」の展示が注目を集めた。スイスコントリネックス社の自動車業界向け近接センサや、MOXA社のイーサネットスイッチ、IO-Linkなど各種フィールドネットワークの接続展示も好評で、普段お会いできない現場の方を含めたさまざまな部署の方から生の意見を伺うことができた。また、関西初のIO-Link紹介セミナーにも協賛し、ユーザーに「つながる」というソリューションを提案できたと感じている。
17年はCUBE67のシステムに自己診断機能を追加するツールが業界最大級の展示会SPSにて発表される。これは「Diagnostic Gateway(Diga)」として発表されるPLCレスで通信状態やスレーブの状態が確認できるツールで、ユニットがデータを蓄積するため、再現性が低いトラブルも見つけることが容易で、設備ダウンタイム短縮に貢献できる。また、IO-Linkマスタへの「IODDオンボード機能」も設定手順の簡略化や複数デバイスの一括設定変更が実現できるため、提案を強化する。特に防水、防塵という特性を生かし、食品業界を中心にゼロキャビネットなど、新しいマシンコンセプトをユーザーの相談に乗りながらコンサルティングを交えて提案していく。成功事例を交えながら市場ニーズに即したホワイトペーパーなども作成し、ソリューション提案に注力する。
当社は60周年を節目とし、さらなる発展をすることで、日本の基幹産業であるものづくりやインフラをこれからも下支えしていきたい。