安川電機の欧州統括会社であるヤスカワ・ヨーロッパの子会社、profichip(プロフィチップ)社は、MECHATROLINKに対応したマルチプロトコル通信ASIC「ANTAIOS(アンタイオス)」を開発した。
2月からグローバルで販売を開始し、4月からはMECHATROLINK対応として日本でも販売する。
「ANTAIOS」は、アドバンストリアルタイムイーサネットスイッチを実装し、独自のマイクロコードとソフトウェアスタックを用いることで、MECHATROLINK-Ⅲマスタ/スレーブをはじめ、PROFINET
ⅠOデバイスRT/IRT、EtherCATスレーブ、EtherNet/IPアダプタ(開発中)に対応しているほか、PROFIBUS、CANopen、RS-485、USBなど他のネットワークも1つでサポートできる。これによりPLC、サーボ、ドライブ、Ⅰ/O、センサ、ゲートウェイなど高機能なネットワークを必要とするハードウェアの共通化が可能になる。
産業用機器の様々なネットワークに対応するために、ネットワークごとに適合した専用ハード(ASICなど)を用意することがこれまで大きな負荷になっていたが、最近は半導体の生産技術が格段に向上したことで、複数のネットワークに対応可能なASICが製品化されている。
同社では、日本市場を中心にprofichip社製品の販売を拡大とともに、「ANTAIOS」を積極的に採用することでMECHATROLINKのほか、各種ネットワークに迅速に対応することで、インダストリー4.0やIoTなどの市場環境の急速な変化に対して取り組みを強化していく。