ケーメックス(東京都千代田区、亀田茂子代表取締役)は、分解能の設定が可能なFRABA社製磁気式インクリメンタルエンコーダ「UCDシリーズ」を日本で販売開始した。
磁気式エンコーダは、小型で耐環境性に優れるなどの特徴を持つ。しかし、一般的には光学式と比べ精度、応答速度が劣り用途により使い分けがされている。FRABA社はホールセンサシステム、32ビットマイコン、信号処理ソフトにより、磁気式の特徴をもちながら、光学式エンコーダと遜色ない性能、分解能、精度、応答速度を可能にしている。
同製品の特徴として、はプログラマブル機能が挙げられる。Wi-Fi対応のスマートフォン、タブレットまたはノートパソコンとUBIFAST設定ボックス(別売)を使用することで、分解能(1~16384PPR)、パルス方向、出力方式(HTLもしくはTTL)の設定ができる。
分解能を含め対応範囲が広いため、製造中止になったエンコーダ置き換えや、採用するエンコーダ種類の削減に貢献する。
また、ステンレスハウジングを採用し、歯車などのメカニカルパーツがないため、耐衝撃性、耐摩耗性に優れている。保護等級はIP67、IP68およびIP69に対応。さらにカスタマイズにも対応している。同様の機能を有した測定範囲1~15メートルまでに対応したリニアエンコーダも用意し、幅広い用途に対応する。