テクノダイナミクス(静岡県菊川市、加藤寿尚代表取締役社長)は、クランプ関連や自動搬送システムなどの世界的企業である米DESTACOと技術提携し、今後、製品開発と販売で協力していくと発表した。提携の第1弾として、新製品のサーボ用高精度減速機「GTBシリーズ」を日本ではテクノダイナミクスが、北米と欧州ではDESTACOが販売を開始。さらに、日本とアジア地区でDESTACO製品を、テクノダイナミクスが販売パートナーとして技術サービス対応を行っていく。
同社は2011年創業。主に半導体や医薬品業界などを中心に、モーション制御システムの開発やエンジニアリング事業を行っている。独自のモーションサイエンス技術をコア技術とし、そこに機構設計技術、サーボシステムの構築技術を加えて、オリジナルの減速機やモーションのカスタムアプリケーションなどを開発。さらに「頭脳資産経営」を掲げ、モーション技術やサービス開発で多くの特許取得やファブレス経営など、技術を中心としたユニークな経営を行っている。
新製品の高精度サーボ減速機「GTBシリーズ」は、軽量薄型高強度と、高精度が特徴。200NmクラスのGTB63は、重量6.2キログラム、厚さ73ミリ、中空径50ミリ、位置決め精度60secを実現。同クラスの他社製品がサイズと精度で一長一短あるのに対し、すべてにおいて高いレベルを確保している。またジャーク低減電子カム曲線データを5タイプダウンロードで提供もしている。